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2009年6月16日 (火)

青春の哀しみ(啄木歌集 三首)

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  己が名をほのかに呼びて
  涙せし
  十四の春にかへる術なし

  教室の窓より遁げて
  ただ一人
  かの城址に寝に行きしかな

  潮かをる北の浜辺の
  砂山のかの浜薔薇よ
  今年も咲けるや

   かつて桑原武夫が「日本民族の青春」という一文を書いている。「石川啄木をもちえたことは古今を通じて日本文学の大きな誇りである。鴎外、漱石、藤村等の偉大な存在にもかかわらず、もし一人の啄木がなかったならば、明治文学いな日本近代文学には深く欠けるところのものがあったであろう。青春。日本民族は、古来つねにおおわれていたその美しい青春を、この天才のうちに一挙に開花せしめたといえる。」(啄木全集広告文)

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