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2009年6月11日 (木)

神に対して富む

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  「美しさはうつろい、美しさは過ぎ去る」と、詩人ウォルター・デラメアは言っています。4月1日、お別れにいただいた胡蝶蘭の花も散ってしまいました。うせゆくのは花の美しさだけではありません。会社、組織も100年たてばほとんど滅びます。国家の体制も200年、300年続くことは歴史的にみても稀なことです。国家や王朝、この世の体制や事物はやがて滅び、新しい民族、新しい体制に生まれかわります。ましてや一個人の財産などむなしいものです。
    ヤコブは「(富んだ人は)草木の花のように過ぎていくからです。太陽が焼けつくような暑さを伴って昇り、草木を枯らすと、その花は落ち、その外観の美しさはうせるのです。富んだ人もそれと同じように、生涯の途上で消えてゆきます」と書いています。
   イエスはある男の人のたとえ話をされました。その人はくつろいだ、楽な生活ができるように一生懸命富を蓄えました。しかし、安楽な生活を楽しむのに必要なものがすべてそろったと思った時に死んでしまいました。それでイエスは次のように警告されました。「自分のために宝をためても、神に対して富んでいない者はこうなるのです」
   「神に対して富む」 イエスはここで何を言おうとしておられるのでしょうか。この世で富んでいる人は「天に宝」を、つまり神のみ前に良い名を得ているのです。この宝は失われることはありません。

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