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2009年6月23日 (火)

大役を逃したスターたち

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   1992年頃、ロンドンでは、若きシェイクスピアと彼を信奉する貴族の娘ヴァイオラとの恋愛映画を企画していた。配役には「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツに決定した。ところがクランクイン1ヵ月前になってジュリアがドタキャンした。製作者側は面白い企画だけになんとか映画化したいと6年の歳月をかけて、売り出し中の女優のグィネス・パルトローを見つけた。これが「恋におちたシェイクスピア」(1998年)である。ブラピと婚約解消した彼女は、この映画でアカデミー主演女優賞を獲得した。

    映画の大役を逃したという話は過去にもたくさんある。ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン共演の永遠のラブ・ストーリー「カサブランカ」(1943年)。キャストは最初リックはロナルド・レーガン、イルサはアン・シェリダンだった。ついでジョージ・ラフトとヘディ・ラマーのコンビになった。ところが当時ギャング映画の大スターだったラフトは「レーガンごときが断わった役を俺がやれるか」と断わってしまった。それで当時は悪役からようやく主役をやりはじめたボギーに白羽の矢が立った。相手役もスウェーデンからハリウッドに招かれたものの決定打のなかったバーグマンがイルサを射止めた。ボギーもバーグマンもこの映画がのちにこんなに名作になるとは思ってもいなかった。戦時中のこともあって、時局的に自由を讃美する内容もすばらしく、アカデミー賞では、作品賞・監督賞・脚本賞が与えられた。映画の魅力は共演したハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの二人であるのに受賞はなかった。主題歌「時の過ぎゆくまま」も、今も歌い継がれている最高のラブソングだ。「僕達にはパリの想い出がある。君の瞳に乾杯!」

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