マスク・パニック
新型インフルエンザが20日現在で国内の感染者は兵庫・大阪・滋賀3府県で237人である。神戸に住む会社員の女性が大阪へ向かう通勤電車で自分だけがマスクをしていないことに気づき「非常識と思われているようでつらい。でも、品切れで手に入らない」と悩んでいる。関西ではまるで石油ショックでトイレット・ペーパーが無くなったときのような騒ぎだ。朝日新聞夕刊の山田明教授(臨床ウィルス学)によると「マスクは感染者がせきをしてウイルスを周囲にまき散らすのを防ぐのに一定の効果がある。外からの感染を防げるかどうかは意見がわかれる」と専門家が言う。とはいってもJR大阪駅ではおよそ8割の人はマスクを着用しているそうだ。まさか8割の人が感染者ではあるまい、きっとその人たちは自己防衛のためマスクを着用しているのだろう。ほとんどの人はマスクが疫防に効果があると信じているのだろう。だがマスクを手に入れることができない人は、マスク姿の集団を見れば、自分は感染して死ぬのではないかと恐怖心に襲われるかもしれない。まさに「マスク・パニック」である。群衆心理とは社会に様々な影響を及ぼす。マスクでこの程度だがワクチンが無いとなるとどうなるのか。医療の貧しい国ではワクチンが買えないで死んでいく子供達もいるのに、大国日本は金で買い占めて備蓄するのだろうか。現代は生きることがあさましくみえてくる。新型インフルエンザには冷静な対応が必要である。
大正7年のスペイン風邪が流行したときの短歌を紹介する。
寝(い)ねがえしこの寝台にいくたりが死にけるやなど思ふ秋の夜
西川百子
西川百子は大阪毎日新聞社京都支局の記者、歌人として当時は有名だった。本名は西川正治郎といい男性である。明治21年生まれ。『無産者』の「病床語」の中の一首。「大正7年10月流行感冒を病みて京都府立病院に入る」と詞書されている。歌集『無産者』(弘文堂書房、大正8年)、『刀葉林地獄』(大正11年)、『婦女身』(昭和3年)。山本宣治とも交友があったが、昭和になり転向。生活派につながる歌人の一人であるが、歌壇に属してないためか忘れさられた歌人である。
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日本人は過敏なのでしょうか・・・
投稿: サージカルマスク | 2009年5月24日 (日) 18時49分