鳩山一族は学者肌!?
5月16日、鳩山由紀夫は民主党の新代表に選ばれた。政権交代をかけた総選挙にもしも勝利すれば次の首相となる可能性が極めて高い。鳩山由紀夫が政界入りを果たしたのは昭和61年7月、39歳のときである。それまでの彼は、東京工業大学助手を経て専修大学助教授という地位にあった。
鳩山家は、言わずと知れた政界屈指の名門である。曽祖父の鳩山和夫(1856-1911)は衆議院議長、祖父の鳩山一郎(1883-1959)が首相、父の鳩山威一郎(1918-1993)が外相と直系で4代にわたる世襲議員である。鳩山一族の顔触れを見ると、政治家ファミリーとは別の、もうひとつの一面がある。学者一族という顔である。鳩山和夫は東京法律学校の学長も務めた法学博士、妻の薫は共立女子大学の創設者にあたる。和夫の次男で、一郎の弟、鳩山秀夫(1884-1946)は東大教授で、『日本債権法総論』は名著といわれる。秀夫の義父である菊池大麓(1855-1917)は、東大総長で、数学教育の振興に大きな足跡を残している。秀夫の妻千代子は大麓の次女だが、長女の多美は美濃部達吉(1873-1948)に嫁ぎ、三女の冬子は末弘巌太郎(1888-1951)の妻となっている。
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