開高健と大江健三郎
筑摩書房「現代日本文学34」
開高健集「パニック」「巨人と玩具」「裸の王様」「二重壁」「なまけもの」「一日の終りに」「流亡記」「見た」「岸辺の祭り」「告白的文学論」
大江健三郎集「奇妙な仕事」「他人の足」「死者の奢り」「飼育」「人間の羊」「芽むしり仔撃ち」「不意の唖」「戦いの今日」「後退青年研究所」「下降生活者」 大江健三郎論(渡辺広士)
むかしの文学全集は開高健と大江健三郎はいつもセットになっていた。2人は、ほぼ同じ時期に文壇にデビューした。開高健は昭和5年、大阪の下町に生まれ、昭和32年に「パニック」(「新日本文学」8月)でデビュー。大江健三郎は昭和10年、愛媛の農村で生れ、昭和32年に「東京大学新聞」五月祭賞受賞作として「奇妙な仕事」を発表し、選者であった荒正人や平野謙らの注目を呼んだ。
ちなみに2人の芥川賞受賞は、開高が昭和32年下半期に「裸の王様」で、大江が昭和33年上半期に「飼育」で受賞している。
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