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2009年4月30日 (木)

信長vs忍者軍団

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    昨夜NHK「歴史秘話ヒストリア」を見る。忍者がテーマであるが表面的、観光的な内容でものたらない。忍者の生活や悲惨さがリアルに伝わらない。もし製作者が白土三平の「忍者武芸帳」を読んでいたら視点が変わっただろう。

    忍者が最も歴史の舞台に現われ、華やかな活躍を見せるのは戦国時代であろう。諸大名の抗争が激化すると、夜間行動を中心とする忍びの専門的技術も考案され、忍者たちはそれぞれ大名にかかえられ、特別の任務を帯び活躍するようになった。伊賀流、甲賀流のほか、扶桑流、甲陽流、根来流、戸隠流など諸流が生れた。徳川家の服部半蔵、北条家の風魔小太郎、毛利家の佐田兄弟、村上家の相部次郎左衛門、武田家の富田郷左衛門、上杉謙信の使った担猿(のきざる)らは有名である。とくに伊賀と甲賀は600~700人の忍者集団がいて一大勢力となっていた。天下統一の野望に燃える織田信長は禍根を絶つため、天正9年、残虐な殲滅作戦を展開した。これを天正伊賀の乱という。

   白土三平の「忍者武芸帳」はこの時代を背景にしているものの、その非情で虚無的な唯物史観(??)は衝撃であった。白土三平の父が画家岡本唐貴というプロレタリア美術なのでおそらく影響があるのだろう。兄が近所の貸本屋から借りてきた「忍者武芸帳」、記録によると昭和34年12月に三洋社から発売されたとあるから、おそらく昭和35年頃のことであろう。それまで時代劇の漫画といえば、堀江卓の「つばくろ頭巾」や武内つなよしの「赤銅鈴之助」であったから、のちに劇画といわれるリアルで残虐な絵柄は子ども心に強烈であった。百姓の首が飛ぶ。女、子どもが飢え死にをする。われわれの祖先がどんな悲惨な生活をして生きてきたか、こどもにも恐ろしいほど伝わる。小学校低学年だったケペルには白土漫画はすこしハードすぎた。今、この年になって読むと、人生や世の中を庶民の「生」の強さをペンで見事に表現している。筋や構成もスケールが大きく、歴史を考えさせられる。良い子のみなさん、忍者の実態を知るには「忍たま乱太郎」や「歴史秘話ヒストリア」を見るより白土三平のマンガを読むべし。

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