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2009年4月 1日 (水)

昭和くさい顔って、どんな顔?

    選抜高校野球大会に出場の利府高校(宮城)の選手が、自身の携帯サイト上のブログに対戦相手校について「変な顔のやつばかり。(笑)昭和くさい」と書き込んでいたことが問題となっている。ことの是非はさておき、平成生まれの若者たちが「昭和くさい」という言葉を侮蔑するために使用していることにショックを受けた大人たちは多いだろう。「昭和くさい」という若者言葉を調べていくうちに、次のような意味もあることを知った。「いわゆるチャラチャラしていない。まじめ、硬派、地に足が付いている、素朴な感じ」というニュアンスが含まれているらしい。今日、利府は、皮肉にも「昭和くさい」花巻東(岩手)に敗れた。明日の決勝は清峰と花巻東の対決となる。「昭和くさい」ほうが勝つような気がする。

   ところで朝日新聞社では「昭和といえば思い浮かぶ人物は?」という世論調査を行った。(2009.3.30紙上発表)コテコテの「昭和くさい顔」がズラリと並んでいる。

  第1位はもちろん昭和天皇。続いて田中角栄、美空ひばり、吉田茂、東条英機、佐藤栄作、長嶋茂雄、松下幸之助、中曽根康弘、ダグラス・マッカーサー、石原裕次郎、山本五十六、池田勇人、美智子皇后、竹下登、小泉純一郎、湯川秀樹、王貞治、千代の富士、山口百恵、三島由紀夫、手塚治虫の順であった。

   平成生まれの若者たちはこれら著名人の顔写真を見ても何をした人かわからないかもしれない。自分自身との関わりも感じないだろう。本当は歴史の渦のなかで深い関わりがあるのはもちろんである。著名人でなくとも、若者の両親あるいは祖父母は昭和を生きた人であろう。「先人を尊敬せよ」と言わぬまでも、自分のアイデンティティを確立するためには昭和という時代と対峙していかなければならないのだ。このままでは、おそらく平成生れの若者たちは「偉大な昭和」という時代と自身との関係を見出せないまま、人生を生きていくことになるのだろう。「昭和くさい」という言葉は使い方によって両義性のある言葉だが、単に侮蔑として使うならばそれは自分自身の存在をも否定することになることに気づかせるべきである。

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