舞い降りた天使・多部未華子
多部未華子。2009年度上半期NHK年連続テレビ小説「つばさ」のヒロインを務めた。まなざしは強く、たたずまいは可憐。かわいい系だがぶりっ子ではなくて、あくまで自然体なのがいい。初の平成生まれのヒロイン。進化した女性の容貌を感じるが、落ち着いた仕草にふしぎと「昭和の香り」がする。むかしの内藤洋子(「その人は昔」)や仁科明子(「初恋」)に対していだいた清純な情感を抱かせてくれる稀有な人である。おそらく年輩の男性には人気があるであろう。彼女の存在はCMや女学生姿に早くから着目していたものの、朝ドラのヒロインに選ばれたとき、いささか不安があった。朝ドラは低視聴率が続いている状態であるし、演出にはマンネリ化がみられた。ところが「つばさ」のタイトルバックの新鮮さに魅かれた。静止画を基本とした落ち着きのある映像はまるで写真集を開いているようにな新鮮さがただよう。「あっ、天使が舞い降りた」と瞬間思った。見所は多部ちゃんの豊かな表情である。「デカワンコ」や「ドS刑事」では時折「変顔」をみせる。キャラ路線で作品ごとに変化する「カメレオン女優」といわれる。多部ちゃんの憧れのスターはなんとレオナルド・デカブリオだという。
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