ヒーローの疲労
マリナーズのイチローが胃潰瘍のため開幕戦を欠場することとなった。さすがのイチローも人の子でWBCの日の丸の重圧、大黒柱としての責任感による肉体疲労、精神疲労は想像をこえるものだったろう。医学博士の岡田三郎の研究によれば、野球選手の疲労蓄積は次のような現象がみられるという。①選球眼が鈍くなる②守備範囲が狭くなり失策が多くなる③バッティングが鈍くなり、打撃が低下する④ランナーとしての動作が鈍くなる(「スポーツと疲労」不昧堂出版、昭和37年)全9試合フルイニング出場したものの通算打率は2割7分3厘とイチローらしからぬ成績だった。結局、日本を連覇に導いたのはイチローのバットであったが、ヒーローは疲労に悩まされていた。今は充分に「戦士の休息」をとって回復することを祈っている。
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