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2009年4月26日 (日)

貝の日本文化史

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    彼岸から4、5月にかけては、潮干狩の季節である。日本列島は世界でも有数の貝産国であり、貝は昔から食生活の中心であった。貝塚は縄文人が貝をとり、食べて捨てた場所であり、その膨大な量から重要な食料であったことがわかる。「古事記」には蚶貝姫(きさがいひめ)と蛤貝姫(うむがいひめ)との介抱で、大国主命を大やけどから救った話があり、「日本書紀」には景行天皇の東国巡幸のとき、白蛤のなますを献じたなどの記事がある。平安時代には、貝を集めて美を競い、歌や絵として楽しみ、貝覆いで遊び、あるいは恋忘れ貝として憂さを貝に託したり、棘だらけのホネガイは悪魔よけにするなど、心理的な面でのかかわりも多くなった。中世、山岳仏教では修験道の山伏がほら貝を吹き鳴らし、悪魔退散諸善神を呼ぶ。そのほか貝から真珠や紫の染料を得るなど、貝は日本人の暮らしの中でなくてはならないものと言える。

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