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2009年2月 9日 (月)

歌手・薬師丸ひろ子

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  会社の帰りの  電車の窓から

  マーマレード色の 夕焼けを見たの

  知らない間に 涙がこぼれて

  ともり始めた家の灯 胸に染みた

   むかし「薬師丸ひろ子の声はうっとうしくて嫌いだ」とある友人は言っていたのを思い出す。たしかに薬師丸の声は、男性にとって心地よいと感ずる人と嘔吐感へとつながる人と極端に二分するらしい。ケペルはメロディラインに乗った彼女特有の伸びのある高音は聞いていてとても気持ちいいと感ずるほうである。そのため彼女のシングル、LP、あるいはベストもののCDなど多く所有しているし、何度となく愛聴している。先週テレビが壊れたのでプラズマの42インチテレビを買った。そして録画しておいた昨年9月放送の薬師丸ひろ子「SONGS」を再見する。「カ・イ・カ・ン!」

    デビュー30周年を迎えた彼女は自身のキャリアの中で培った表現力で当時よりも上手くなっていた。過去日本映画界で歌う女優はたくさんいるが彼女ほど歌の好きな人はいるだろうか。薬師丸の歌の原点は合唱だそうで、番組の中でも島根県雲南市立吉田小学校のこどもたちと「夏の思い出」を一緒に合唱している。ラストに歌った「風に乗って」がとくに印象に残った。「今夜風に乗り、言葉を届けよう、彼の住む街に素足で舞い降りて」というステキな歌詞だ。NTTのイメージソングだったが、たしか玉置浩二と結婚した頃の歌だった。薬師丸のヒット曲は多い。「セーラー服と機関銃(夢の途中)」「愛情物語」「メイン・テーマ」「時代」「あなたを・もっと・知りたくて」「WOMAN」。でもこの「風に乗って」は薬師丸ひろ子にとっていかに大切な曲であるか。そしてファンも大好きな曲で、いわば隠れた名曲だと思う。

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