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2009年1月 3日 (土)

日本映画と韓国映画の接点

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  檸檬のころ(2007)

 

    「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督の新作「幸福」の評判がいいらしい。まだ見ていないので何んとも言えないが、あるブログ記事によると犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」(2003)に共通するものがあるという。ホ・ジノといえば小津安二郎監督に影響されたとはよく聞くことであるが、映像クリエーターが外国映画から何らかの刺激をうけることは近年とくに多いと思う。21世紀になって韓流ブームとともに日本映画も元気さを取り戻しているようにみえる。ここでは若手女優に注目してみる。昨年、「篤姫」の宮崎あおいがブレイクしたがその前兆は数年前から見えていた。宮崎の場合は映画出演が多くてドラマ出演は少なかった。蒼井優と共演した「害虫」(2001)をはじめ「好きだ」「初恋」「海でのはなし」(2006)「初雪の恋ヴァージン・スノー」(2007)「陰日向に咲く」(2008)多数の出演映画がある。若いながらも相当演技者としての実績を積んでの「篤姫」出演だったのだ。宮崎あおい(23歳)を筆頭に、蒼井優(23歳)、上野樹里(22歳)、堀北真希(20歳)、榮倉奈々(20歳)、谷村美月(18歳)など続々と若手女優の主演映画作品が制作されるようになっている。とくに上野樹里の「スウィングルガールズ」(2003)や蒼井優の「フラガール」(2006)のヒットは大きな契機となった。

    話を元にもどすが韓国で一番好きな日本映画は中山美穂主演の「ラブレター」(岩井俊二監督)であった。ある韓国ドラマを見ていると「知っている日本語は?}と訊ねると、「オ・ゲ・ン・キ・デ・ス・カー~」というシーンがあった。「ラブレター」のヒットはかなり昔の話だが、「ジョセと虎と魚たち」が何故韓国で受けたのは、理由はあまりわからない。妻夫木聡、池脇千鶴主演であるが、珍品に属するかもしれないストーリーだ。ただ言えることは、21世紀に入って映画人は、意識するしないにかかわらず、何らかの形でアジア映画という共通項が鮮明にでてきたことである。逆に言うと、脱ハリウッドという色彩がではじめたような気がする。

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