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2008年12月23日 (火)

ツンデレのルーツは石坂文学である

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    むかし家族団らんで見たテレビ番組は、それぞれの人たちの思い出がいっぱい詰まっているようです。このブログでは懐かしいデレビ番組、それもかなり個人的な思いいれのある番組をとりあげるのですが、何人かの方からも共感のお便りをいただき、うれしく思っています。いま多チャンネルの時代で、懐かしい番組に偶然に出会うことがあります。先日、松原智恵子主演の「雨の中に消えて」を放送していました。共演に広瀬みさが出ていて懐かしかったです。

    ところで、舟木一夫が歌う「あいつと私」の主題歌の歌いだしはこんなんでしたっけ。

  愛していると いったら負けで

 愛してないと いったら嘘で

 どうにもならずに

 蹴とばす 小石

 昭和40年代、松原智恵子は、日活のスターでありながら、日本テレビの一時間ドラマに出演し常に高視聴率をマークしていた。体が細くて瞳がきれいで男子はみんな憧れで見ていた。毎日ファンレターが山のように自宅に届けられ、風呂の焚き付けに使っていたとの伝説がある。「山のかなたに」「雨の中に消えて」「あいつと私」「ある日私は」「若い川の流れ」「颱風とざくろ」など。個人的には「ある日私は」が好きだ。これらの多くは石坂洋次郎の原作であり、すでに映画化されたものである。したがって、子どもながらにも、ある程度ストリーを知っているか、あるいは、凡そストーリーが予測できるものが多い。特徴を一言でいうと今でいう「ツンデレ」である。つまりヒロインはツンツンと澄ました態度をとり、主人公の男性とよくケンカをするうちに愛が芽生えるというパターンである。最近の韓国ドラマ、ソン・ヘギョとピの「フルハウス」などもケンカしながらも一つ屋根の下に住み契約結婚するというコメディだが、ピのツンデレぶりがたまらない魅力である。これら今やロマンチック・コメディーの王道ともいえる「ツンデレ」の生みの親は、石坂洋次郎(1900-1986)である。そして映画史上最高のツンデレ女優は、芦川いずみであろう。インテリ女性役がよく似合い、石原裕次郎といつも高尚な議論を交わす芦川いづみがたまらなくステキだった。

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「日本文学」カテゴリの記事

コメント

確かにテレビで石坂作品を松原さんが演じる以前、石原裕次郎さん芦川いずみさんで、何本もの石坂作品を映画化されています。芦川いずみさんはハイソな感じの清潔な女優さんでした。石坂作品の若い人で、石原、浅丘が先生役、問題ある教え子を若き吉永小百合さんが好演しています。後に吉永さんは、青い山脈、光る海等、石坂作品の代表作で主演しています。テレビでの石坂作品は松原智恵子さんで好評でした。主題歌は舟木一夫さん。今の月九ドラマ以上に人気で、舟木一夫さんが最終回辺りでゲスト出演します。雨の中に消えて、では松原さんの相手役で主演しています。雨の中に消えての主題歌は好評でした。名曲、 絶 唱の裏面でしたが、今も懐かしい。 絶 唱 はレコード大賞間違い無しと言われた中、ビクターと橋幸夫事務所の審査員買収で、橋の霧氷に決まり、朝日新聞などが茶番だとレコ大から降りた。あれからレコ大は買える大賞になった。その暮から正月映画、日活は舟木一夫の石坂作品、北国の旅情で、脚本が若い頃の倉本聡さんである。舟木の日活作品には倉本聡脚本が四本あります。ともかく、石坂洋次郎さんは青い山脈から、青春文学の王道を創りました。今の日本に無い暖かさがありました。

西園寺公彦さん、楽しいコメントありがとうございます。石坂洋次郎といえば、日活映画という印象がありますが、テレビでは東宝が当時売り出し中の女優内藤洋子で「あじさいの歌」をリメイクしています。(日活は芦川いずみで映画化)。共演者の新人・石坂浩二の芸名は石坂洋次郎に由来するそうです。ところで内藤洋子といえば舟木一夫との共演作品に「その人は昔」(松山善三監督)があります。異色のキャスティングのように見えましたが、最近ビデォで見ると単なるアイドル映画をこえてミュージカル風作品(白馬のルンナも歌っています)で、悲しくシリアスなところもある、屈指の名作でありました。舟木の東宝作品も珍しいですが、俳優舟木一夫としても成功しています。

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