描かれた花、ゴッホとルドン
ゴッホ 花瓶の赤いグラジオラス 1886
ゴッホ ケシとヒナギクとバラ 1886
ゴッホ(1853-1890)といえば、ひまわりを思い浮かべるかもしれないが、花の静物画はいろいろな種類の花を描いている。カーネーション、バラ、グラジオラス、ヒナギク、ケシ、夾竹桃、シネラリア、アスター、フロックス、サルビア、ライラック、百日草、ゼラニウム、ビスカリア、コリウス、菊、芍薬、アイリス、桃など花の王国オランダの画家らしく多彩な花々を描いている。
花の画家としてはルドン(1840-1916)も一連の花瓶に挿した鮮烈な色彩の花を数多く描いた画家として知られるが、それは50歳を過ぎてからのことである。
「花」という共通のモチーフで表現される、多様で個性的な美の世界を観賞するのも楽しいものである。
ルドン 野の花 1912年 オルセー美術館
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