切ナイ恋物語「恋空」
東宝映画「恋空」(2007)は興行成績39億円の大ヒットとなった。原作は美嘉の実話風ケータイ小説。大人からみると純愛物とは言い難い衝撃的な内容もあるが、映画を観たさわやかさは、すべて主演女優の新垣結衣の清潔感からくるものであろう。翌年にはテレビ版で水沢エレナが田原美嘉を演じた。新垣結衣が泣く表情、笑う表情、すべて天然のもので業とらしい演技ではない。素のままの表現が見る者を自然に感動させるのである。新垣結衣という魅力ある新人スターによってこの映画「恋空」は成功した。また小説も書き出しがすべてである。
もしもあの日君に出会っていなければ
こんなに苦しくて
こんなに悲しくて
こんなに切なくて
こんなに涙があふれるような想いはしなかったと思う。
けれど君に出会っていなければ
こんなにうれしくて
こんなに優しくて
こんなに愛しくて
こんなに温かくて
こんなに幸せな気持ちを知る事もできなかったよ…。
涙こらえて私は今日も空を見上げる。
空を見上げる。
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