イカケの語源
夫婦づれで仲よく散歩しているのを「イカケ」というようになったのは、江戸時代のすえ、文化年間に大坂の市中を「土瓶のイカケイカケ」と呼びながら、鍋、釜、鉄器などの修繕をして歩いた老夫婦があった。これが目立って睦まじかったので噂の種となり、それから仲のよい夫婦づれのことをイカケと洒落て呼ぶようになった。この評判を耳にした名優三代目中村歌右衛門が「これは面白い」というので文政7年3月に大阪角の芝居で上演し、みずからイカケ屋の親爺に扮し、お婆さんの顔を描いたウチワをもって、夫婦連れの睦まじい所作を踊って大喝采を博した。そしてイカケ屋の老夫婦へは自分が舞台でつかったおなじ揃いの単衣をあたえたので宣伝効果は百パーセントであったという。(参考:日置昌一「ことばの事典」)
« 沈魚落雁 | トップページ | 神の言葉によって道を照らす »
「ことば」カテゴリの記事
- 四万十川の謎(2023.01.24)
- 「怒る時のコラってなに?」雑学365日(2022.12.24)
- 「胸キュン」雑学365日(2022.12.22)
- 気づけば今年もあとわずかとなった(2022.12.16)
- 窮すれば通ず(2022.09.04)
こんにちは。情報提供です
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081119/sty0811190724001-n2.htm
投稿: こんにちは | 2008年11月19日 (水) 16時20分