沈魚落雁
「忘れじの午後8時13分」の川上康子
「広辞苑」によると、沈魚落雁(ちんぎょらくがん)とは、「(荘子に、人間が見て美しい人でも魚や鳥はこれを恐れて逃げるとあるのを、後世、魚や鳥も恥じらってかくれる意に転用して)美人の容貌のすぐれてあでやかなこと」をいうようになった。
例えば、「情婦の一笑は千金以上だ。花もしぼみ、月も隠れ、魚も沈み、雁も落ちるような美女は、もたれなくても心を奪われるものだ」という。羞花閉月、閉月羞花、羞月閉花、閉花羞月も、美女の形容に用いる。
ところで「花も恥らうような女性」といえば、女優でいえば誰であるのか、なかなか思い浮かばない。山本富士子のようなゴージャスな感じよりも、折原啓子、宮城野由美子、川上康子のような清楚な感じの女性をイメージする。当世風であれば、「イノセント・ラヴ」の堀北真希だろうか。
宮城野由美子
折原啓子
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