ジェニーの肖像
貧しい画家のエブン・アダムス(ジョゼフ・コットン)は、ある日、偶然ひとりの少女と出会う。ジェニー(ジェニファー・ジョーンズ)といって不思議な魅力の持ち主だった。ほんの短い時間ではあったが、それは印象的な出会いで、風景画家だった彼を少女のスケッチへと向かわせる何かがあった。しばらくして、運命とも言うべき力が二人を再会に導くが、驚いた事にジェニーは、わずかな間に少女から大人へと成長を遂げていた。エブンは不思議に思うが、二人の間に強く運命を感じ、ジェニーの肖像画を描くようになる。ドイツ出身の表現主義の映画監督ウィリアム・ディターレ(1893-1972)が愛と幻想に満ちたストーリーをファンタジックに描く「ジェニーの肖像」(1948)はアカデミー特撮効果賞、ベネチア映画祭主演男優賞を受賞している。なお、ジョセフ・コットン&ジェニファー・ジョーンズの共演作品には、このほか「君去りぬ後」(1944)、「ラヴレター」(1945)がある。原作はロバート・ネイサン(1894-1958)
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