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2008年9月 6日 (土)

福神漬と冷飯

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 帰りに買った福神漬で

 一人淋しく冷飯食えば

 古い虫歯がまたまたうずく

 愚痴は云うまい零すまい

 これが男の生きる道

    植木等が切々と歌うショボクレたサラリーマンの哀歌で、福神漬と冷飯という取り合わせは絶妙である。ところで福神漬の由来を調べると、古くは江戸時代初期にまでさかのぼるが、一般に広まったのは明治になってからである。明治18年ころ、上野の漬物店「酒悦」第15代野田清右衛門は、茄子、蕪、大根、なた豆、紫蘇の実、うど、筍、蓮などを細かく刻んで、味醂醤油で下漬をしてから、水飴などを加えて再び煮つめた味醂醤油に漬け込んだ新製品をつくりだした。それを小石川指ガ谷町に住む梅亭という趣味人のところへ持って行き、試食して貰った。その人が感心して、「酒悦は不忍池の弁財天に近いから七福神に見立てて福神漬と命名して、その材料も七種にするとよい」と教え、「この漬物を常用するときは、他に副食はなくても済むから贅沢をせず、知らず知らずに財宝がたまって福が舞込む」と書いてこの引札をつけるとよいとすすめ、福神漬は一般に広まったとされる。(参考文献:清水桂一「たべもの語源辞典」)

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