シャガールとベラ
シャガール 「町の上の恋人たち」(1917-18)
マルク・シャガール(1887-1985)は、21歳の時、故郷のヴィテブスクに帰った。そこで裕福な宝石商の娘ベラ・ローゼンフェルト(当時13歳)と運命的に出会う。二人は、恋に落ち、反対をおしきり、28歳のときの1915年3月、結婚する。シャガールはベラとの出会いを「美の神が舞い降りてきたかのようだった」と回想している。翌年には娘イダが生まれ、2年後にはロシア革命が勃発している。だが、シャガール夫妻はアメリカ滞在中の1944年9月、ベラはウィルスに感染して亡くなる。シャガールは創作活動もできないほど落ち込んだが、1952年、ヴァランティーヌ・ブロツキーと再婚する。だが最初の妻ベラは最愛の伴侶であり、霊感の最大の源泉だった。
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