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2008年7月21日 (月)

ギャスケル夫人

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    ロンドンのチェルシーに生れたエリザベス・ギャスケル(1810-1865)は、マンチェスター南部のナッツフォードで少女時代を過ごしたのち、22歳の時、牧師のウィリアム・ギャスケルと結婚した。メアリアン、ミータ、フロッシーと3人の女児にめぐまれたが、1848年に息子をチフスで亡くした。悲しみを紛らすために書いた小説「メアリー・バートン」(1848)や「北と南」(1855)は、失業労働者の悲惨な生活についてのつぶさな見聞を生かして、工業都市における労資の衝突を扱い、社会小説として評判となり、一躍ベンジャミン・ディズレリ、チャールズ・ディケンズ、チャールズ・キングスレーなどと並ぶ作家となった。小さな田舎町の女性の生活を描いた「グランフォード」(1853)、些細な家庭内の問題を扱った「妻たちと娘たち」(1866)、「シルヴィアの恋人たち」(1863)などギャスケル夫人は19世紀の屈指のストーリーテラーとなった。「シャーロット・ブロンテの生涯」(1857)も、伝記文学の名作といわれる。

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「シャーロッテ・ブロンテの生涯」の口絵を飾ったギャスケル夫人が描いたハワース教会と牧師館

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