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2008年7月 6日 (日)

三島由紀夫夫人

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    「自転車」   杉山寧  セゾン現代美術館蔵

   日本画家・杉山寧(1909-1993)は昭和26年に代表作となったギリシア神話に題材をえた「エウロペ」を発表した。その翌年、秋の日展に発表した作品がこの「自転車」(昭和27年)である。明快な色面構成のモダンな日本画である。ところでこのモデルの少女はだれであろうか。集英社の「現代日本の美術8杉山寧」の作品解説にもその事はふれられていない。おそらく長女の瑤子であろう。当時15歳。6年後には、三島由紀夫と見合い結婚して、平岡瑤子(1937-1995)となる。昭和45年の三島の割腹自殺の後の彼女の人生はさぞや波瀾にとんだものであったろう。瑤子は三島の名誉を守るため気丈に闘ったといえる。杉山寧のこの絵からはなかなか想像できないが、無垢の少女の姿がとても美しい。

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