無料ブログはココログ

« 織田作之助の臨終にいた女 | トップページ | 新東宝メロドラマ »

2008年6月13日 (金)

山口百恵・水野晴郎対談

Img_0001

Img_0002

    「水曜ロードショー」の解説者で「シェーン」のあとで、「いゃあ、映画って本当にいいもんですね」で知られた水野晴郎さんが6月10日亡くなられた。76歳だった。雑誌「スクリーン1975年4月号」に「水野晴郎連載対談」で16歳の山口百恵と対談している。

百恵 映画の中でも冒険する人の姿にすごく憧れるんですよ。

水野 百恵ちゃんが冒険心をもっているんだよね、何でも挑戦の…(笑)。

百恵 街なんかでも知らないところへ平気で一人でスタスタと行っちゃうんです。冒険と言う事とは違うんですけど、自分がココへ行きたいと思うともうまっすぐ行ってしまうんです。

水野 人間誰でも大小は別として冒険心をもってると思うんだな。その冒険心がどんな形で表へ出て来るのか…。冒険心というのは人間の生命力の一つの象徴だと思う。

百恵 ある人に言われたんです。人間はいつも砂漠の砂であるべきだって…あらゆるものを吸収することが必要だって。

水野 映画というすばらしい世界の知識や人生をいつぱいもった水分を、うんとぼくたちは吸収できるチャンスがあるんだから、幸せだよね。

    1月17日で16歳になったばかりの百恵ちゃん。「伊豆の踊り子」で映画デビュー。「人間はいつも砂漠の砂であるべきだ」という名言は、なかなか16歳の少女でいえるものではない。ところで写真の百恵ちゃんの服は実際の高校の制服であろうか。とても爽やかだ。

 水野はその後、山口百恵に映画「シベリア超特急」の出演を依頼している。脚本を送ったところ、「今はまだできません」と断わられたそうだ。おそらく水野は16歳の百恵ちゃんに好感を何十年も持ち続けていたのであろう。アイドル百恵伝説の一つのエピソードではないだろうか。

« 織田作之助の臨終にいた女 | トップページ | 新東宝メロドラマ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 織田作之助の臨終にいた女 | トップページ | 新東宝メロドラマ »

最近のトラックバック

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31