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2008年6月 1日 (日)

月が笑うぞ三四郎

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             加山雄三と倉丘伸太郎

   近代柔道の確立に命を懸けた姿三四郎の生き様を豪快に描いた富田常雄(1904-1967)の大衆小説『姿三四郎』はこれまで何度も映画、ドラマになっている。藤田進、倉丘伸太郎、加山雄三、竹脇無我、三浦友和など好青年俳優が演じているが、姿三四郎のモデルはどのような人物であろうか。富田常雄の父、富田常次郎(1865-1937)は柔道家であり、同僚である西郷四郎(1869-1922)が小説のモデルという。西郷は新潟県出身で、小躯ながら敏捷な技術で柔術各流派の強豪を破って講道館の名声を高めた。その特技は「山嵐」といわれる。明治35年、鈴木天眼(1867-1926)と共に長崎で「東洋日之出新聞」を創刊、ジャーナリストとなった。東洋日之出新聞は日露戦争後のポーツマス条約に反対するという大手新聞の状況の中でも、日本とロシアの国力の違いを冷静に判断し、条約支持という社説を貫いた勇気ある新聞であった。西郷は長崎では、柔道、水泳、弓道などの振興にも努めたが、晩年は尾道で病没した。死後、大光寺(長崎市鍛冶町5-74)に墓所がおかれた。

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