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2008年6月20日 (金)

女性の書斎「ひとり好き」

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    住まい関連のある企業が女性対象にアンケートしたところ、79パーセントの人が「女性の書斎」がほしいとの回答であった。雑誌「男の隠れ家」などでも著名人の書斎の写真が掲載されているが、あまり感心しない。漱石から無頼派の作家まで書斎の写真をみることがあるが、何かの苦悶と格闘している様子が1枚の写真からもうかがえる。それが、スペースも広く、蔵書数も膨大なのに、現代流行作家の書斎はなにか薄っぺらな感じがする。哲学者カントの書斎の本はつつましく、僅かの書物であるが、とても崇高な書斎のイメージがある。話はもどるが、やはり現代の女性にとって書斎をもつことは憧れとなるであろう。しかしマンション暮らしの人たちにとって本のスペースを確保することは至難のことである。実はケペルは退職後、女性専用の書斎の店を開く計画を立てている。広さは100㎡くらいしかないので、男女混成だとソファーとか座席とかで気づまりなので、女性だけに限定した。ところが、肝心の図書はケペルの蔵書を10000冊を中心とするので、東洋史や漢籍、歴史書、戦記物などでおよそ女性向きとはいえない。わずかに文学書、美術書、画集、写真集が女性にも楽しまれるであろう。総じて研究書、専門書が多いので、周囲の者に話をすると、「そんな難しい本、だれも読みに来ないよ」といわれる。確かに客寄せにはもう一工夫しなければ、開業にこぎつけることはできない。やはり、決め手はコミック、漫画本である。ただし、少女漫画。ケペルには全く未知の世界。渡辺まさこ、くらいしか知らない。本日、復活書房で生まれて初めて少女漫画を買った。桃森ミヨシ「ハツカレ」全10巻である。ちひろ(チロ)とハシモトくんの純愛に好感がもてた。買付けすべりだしはまずは成功。雑誌は20日発売の「花とゆめ」を買った。店頭に沢山あったからだ。月に2回なので来年4月までには20冊くらいたまるだろう。ブログで検索すると超人気雑誌なんだなぁと判明。あと週刊誌は何がいいのだろう。「少女フレンド」はなくなったし、「マーガレット」はまだ人気があるようだ。このようなことを教えてくれる人は周囲にいない。家内は漫画を読まない人だ。本屋へ毎日通うことにする。人生、何事も勉強、勉強。館長に相談したら「コーヒーをだしたら?」といわれたが、そのような趣味はないので書物、一本槍で勝負する。はんこ屋に行って「ひとり・女性の書斎」という店名の蔵書印を注文した。「ひとり」という名称をつけた理由は、女性が集団で来られておしゃべり場にされると狭い店内なので困るからだ。あくまでしずかに読書する空間をつくりたい。

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