富士山の植物
富士山の植物の種類は豊富で、900種以上の種子植物、190種以上のシダ植物、70種以上の蘚苔類、200種以上のキノコ類がみられる。しかし、新しい火山のため地形が単純で土壌化も進んでおらず、珍しい植物は少なく、高山でありながらハイマツもない。整然とした植物の垂直分布がみられる。常緑広葉樹を主とする山麓帯は海抜500メートル以下で、アカガシなどが多いが、ほとんど農地になっている。1600メートル以下はブナ・ミズナラなどの落葉広葉樹を主とする山地帯、2500メートル以下はシラベ・コメツガなどの針葉樹を主とする亜高山帯で、カラマツやダケカンバも多い。これ以上は高山帯で、安定した所には低木状のダケカンバ・カラマツ・ミヤマハンノキ・コケモモなどが、不安定な砂地にはオンタデ・イワオウギ・ミヤマオトコヨモギなどの高山植物がみられるが、植物の種類は少ない。高等植物は約3400メートル以下に分布し、頂上には火口壁を中心にフジサンギボウシゴケなど24種のコケ類がはえている。なお、溶岩流れに成立した青木ヶ原の天然林は樹海として、忍野のハリモミ純林は世界にもまれな林として有名。(引用文献:「原色現代新百科事典」学研)
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