メルカトル図法
メルカトルの世界地図(1569年)
地理的発見時代の到来により、地図の出版活動も盛んとなった。十字軍遠征がいくどとなく行なわれた中世の後半は地中海を中心とする時代であり、したがって地図製作もベネチア、ジェノバなどのイタリア諸都市が中心であった。しかし、新大陸が発見されると、新たに北海を介して大西洋に臨む北西ヨーロッパの都市が元気づいてきた。とくにその中心的位置を占めるネーデルランドは活気にあふれ、アムステルダムはやがてヨーロッパ第一の商業・貿易都市になった。ゲラルドゥス・メルカトル(1512-1594)はこの時代の代表的な地図学者・地図製作者である。当時の旅行者や商人の旅行記や見聞録などから広く資料を集めて、「ヨーロッパ地図」「南北アメリカ地図」「世界地図」などを作成した。
今日の地理学においてメルカトルの考案した地図は円筒図法のひとつでその正角性から正角円筒図法ともいう。経線からの角度が正しい等角図法であるため、海図・航海用地図としてよく用いられてきた。ただし正角図法の原理はメルカトルの独創ではなく、ドイツのエッラープが1511年に作成した地図にすでに使用されている。
メルカトル図法は経線からの角度は正しく現されるが面積関係が正しく得られない欠点がある。赤道付近の形は正確に近いが、高緯度地域に向かうにしたがい、距離・面積の歪みが大きくなる。また正角の地図であるからといって、土地の輪郭が実際の形と相似に描かれるわけではない。緯度的ひろがりの大きい土地ほど、その輪郭は歪んでいる。またメルカトル図法では東京・ニューヨークを結ぶ直線は、東京・ニューヨーク間の最短通路ではない。
以上は高校地理の基本的事項であるが、最近あるテレビの教養番組で、解説者がメルカトル図法の地図を用いて、世界の方位、方角を論じていた。もちろん正距方位図法の地図を使用すべきだった。視聴者からのクレームがあったが、現代において地図の知識は重要であろう。



イランカラプテ
いま、貴サイトを愉しく拝見しています。
内容充実 見やすく 良いサイトですね。
これから楽しみです どうぞよろしく。
当サイトも、どうぞお楽しみください。
健康留意 ガンバレ!
美幌音楽人
投稿 加藤雅夫 | 2008年5月 5日 (月) 20時48分
加藤様
はじめまして。仮名ですいません。おたよりどうも有難うございます。「美幌峠」「微笑みは空の色」など音楽と楽しい話題がいっぱいのサイトですね。北海道が近く感じられます。美幌峠からの屈斜路湖の眺めはすばらしいでしょうね。解氷はこれからでしょうか。ギターの演奏活動、頑張ってください。
投稿 ケペル | 2008年5月 5日 (月) 21時31分