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2008年5月10日 (土)

文学全集の黄金時代

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    広告には当時の人気女優が使われた

    写真モデルはキーハンターの大川栄子

   1960年代、河出書房、講談社、集英社、筑摩書房、新潮社などの大手出版社は競って「日本文学全集」「世界文学全集」を続々と刊行していた。いまブックオフで105円でこれら全集の端本が買える。ケペルはついつい買ってしまう。これらの本には権威ある学者の解説がついているので、作品が多少とも自己の所蔵と重複してもそれなれに利用価値があると思うからである。また全集にどういう作家が採録されたかを調べるのも意外と面白い。石原慎太郎は大概収録されているが、松本清張は収録されないことが多い。とくに有名な事件は中央公論社「日本の文学」松本清張事件である。はじめ中央公論社はうち1巻を松本清張集にしたいと考えていた。ところが編集委員の三島由紀夫は「清張を入れるなら委員を降りる」といって頑強に反対した。こうして文学全集の中から清張は除外された。清張はこのことを後年まで恨んでいたという。作家にとっては文学全集に入ることはとても栄誉なことなのであろう。

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