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2008年5月 1日 (木)

北欧のベニス・ストックホルム

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   スウェーデンの首都・ストックホルムは、「水上にただよう都」とか「北欧のベニス」とかいわれているが、なるほど湖と運河にうかんだ町である。町全体が固い岩盤の上にのっかっているため、近代的な高層建築が人目をひく。その地名の由来は、ストック(「入江」「湾」「杭」)とホルム(「島」)、つまり「丸太の島」とでもいう意味であろうか。

   町は1250年にスターデン島にまず建設され、いまもガムラスタン(旧市街)と呼ばれ、中世風で不規則な道路を残している。すでに1255年頃にはハンザ同盟に属する港市として栄えたが、当時はドイツ系の市民の勢力が強かった。1520年にはデンマーク王クリスチャン2世(1481-1559)が、スウェーデン系貴族の弾圧をしたため、グスタフ1世(1495-1560)のもとに結集した勢力はハンザ同盟の支配から脱した。スウェーデンは三十年戦争中にグスタフ・アドルフ(1594-1632)の軍事活動や重商主義政策により大国となった。娘のクリスチナ女王(1626-89)の時にストックホルムの整備が進み、在来のウプサラにかわって首都となり、北欧の中心地として発展していった。1718年から1771年まで、新憲法にもとづき、「ハット党」と「キャップ党」からなる2大政党制による民主的な政治が展開され、「自由の時代」と呼ばれている。

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