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2008年4月28日 (月)

ジョイス・キルマー「樹」

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       樹

  思うに、樹のように美しい詩を

  見ることはついになかろう。

  甘い乳の流れる大地の胸に、

  飢えたるその口に押しあてる樹、

  日もすがら神を見上げて

  葉の多い腕をさしあげ祈る樹、

  夏にはその髪にこまどりの

  巣をかけることもある樹、

  その胸に雪がよこたわり、

  雨となかよく暮らす樹、

  詩は私のような馬鹿が作るが、

  神さまのみが樹をつくり給う。

    ジョイス・キルマー(1886-1918)は、ニュージャージー州で生まれ、将来を嘱望されながら、第一次大戦で戦死したアメリカの詩人。詩集に「愛の夏」(1911)、「樹木」(1914)など、評論集に「サーカス」(1916)などがある。

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