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2008年3月 3日 (月)

ポライオロ「貴婦人の肖像」

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 ポライオロ「貴婦人の肖像」

 ポルディ・ペッツォリ美術館蔵(ミラノ)

   アントニオ・ポライオロ(1429-1498)は、フィレンツェ派の金工家・彫刻家・画家。ドナテルロとカスターニョの弟子で、バルドビネッティの影響も強い。はじめ金工家として出発し、やがて青銅彫刻を学び、1460年ごろから弟ピエロとともに絵画活動も始める。「アンタエウスと戦うヘラクレス」と「ヒドラと戦うヘラクレス」では、深い解剖学的知識を駆使して激しい動きと複雑な姿態を迫真的に描写して、この期の自然主義者としての徹底をみせた。しかも彼は筋肉の躍動美の表現だけでなく、「ダビデ」のような優雅な姿態描出や「貴婦人の肖像」のような洗練された線の手法も持ち合わせていた。さらに「聖セバスチャンの殉教」(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)の背景に見られるように、自然の実感に即した新鮮な風景描写もよくした。

   本図の「貴婦人の肖像」は、かつてはウッチェロやベネチアーノ・ピエロ・デラ・フランチェスカなどの作とされていたが、今日では線のあつかいの美しさからポライオロの作品とされている。

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