彦乃と京都
笠井彦乃 京都・高台寺鳥居わきの家の2階にて(背後は八坂の五重塔)
笠井彦乃(1896-1920)は、日本橋の紙問屋・笠井宗重の娘で、裕福に育ち、女子美術学校の学生であった。竹久夢二のファンで、大正3年秋、夢二に絵をかいてほしいと頼んだのが切っ掛けで、愛し合うようになる。しかし夢二には岸他万喜との離婚歴があり、父宗重は反対した。大正6年2月、夢二が次男不二彦を連れて京都へ引っ越すと、彦乃は6月には京都へ行く。夢二との幸福な京都高台寺での同棲生活を過ごす。大正7年、彦乃は旅行中の夢二に会うために九州へ向かう途中、結核を発病し、別府で入院する。夢二とは引き裂かれたまま、大正9年1月16日、順天堂医院で亡くなる。享年25歳だった。
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