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2008年3月 1日 (土)

カルロ・マデルナ

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サンタ・スザンナ聖堂 ローマ 1595-1603年

   カルロ・マデルナ(1556-1629)は、イタリア・バロックの建築家。北イタリア、ルガノ近郊のカポラーゴ生まれ。ビニョーラの影響が強い。教皇シクストス5世のとき、ローマでこの教皇のために働いていた建築家の伯父ドメニコ・フォンタナのもとで助手をつとめ、独立の建築家としての活動をみせるのは1592年以後である。1603年、ポルタの跡を継いでサン・ピエトロ大聖堂の建築主任となり、いわゆるマデルナの長堂およびファサードを完成(1607-1617)。

   そのほか、聖堂建築には、サンタ・マリア・デラ・ビットーリア聖堂(1608-1620)やサンタンドレア・デラ・パレ聖堂(1608-1616)など、邸館建築には、パラッツォ・マッティ(1603-1616)やパラッツォ・バルベリーニの設計(1625-1629、建設はベルニーニ)などがあり、いずれも盛期バロックへの先駆をなす作品として重要である。パラッツォ・バルベリーニの着工後まもなく没した。

   本図のサンタ・スザンナ聖堂は、マデルナの代表的な建築とされ、明暗の効果や列柱の扱い方にも特徴がある。前時代の建築家ビニョーラの設計したローマのイル・ジェス教会などのシステムに従ったものであるが、壁面に埋め込まれた円柱や角柱、また、壁面に掘り込まれた壁龕(像を置くための壁のくぼみ)や突出した軒蛇腹などの使用により、壁面は平坦ではなく、より変化に富んだ陰影をつくり、バロック的・絵画的な効果を上げている。上層部の両側にある渦巻形の装飾はかろやかで、ダイナミックな感じを与える。盛期バロック建築正面の最初の代表例であり、17世紀の教会堂正面の典型となった。

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