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2008年3月17日 (月)

七人の刑事と警視庁物語

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        七人の刑事

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        警視庁物語

  もの悲しいハミングが流れ、よれよれのコートにハンチング帽という中年の渋い部長刑事、芦田伸介が登場する。TBSのテレビドラマ「七人の刑事」(昭和36年から44年)は警視庁赤木班(堀雄二)の七人の刑事たちの聞き込みや張り込み、参考人への取調べといった地道な捜査を通じて真実に迫るドキュメンタリー・タッチの社会派ドラマだった。キャストは課長の堀雄二をはじめ、芦田伸介、菅原謙次、佐藤英夫、美川陽一郎、城所英夫、天田俊明。山下毅雄作曲、歌・ゼーグ・デチネのテーマソングも良かった。赤坂のクラブで遊び歌っていた客のユダヤ人の宝石商デチネをたまたま居あわせた山下がレコーディングさせ、大ヒットとなった。ところが、ゼーグはその後、詐欺容疑で海外に逃亡したため、「七人の刑事」の歌を聞くことはできない。またドラマそのものも当時は録画保存という体制がなかったため、数回分だけでほとんど現存していない。リアルタイムで見れた幸せを感謝したい。

   この「七人の刑事」の原型ともいえるのが、東映の「警視庁物語」である。脚本の多くは長谷川公之が手がけているし、堀雄二が主演している。1時間ちょっとの映画なのでSP作品。二本立てということだが、地方の映画館では三本立て興行だったかもしれない。お目当ては東映イーストマンカラーのオールスター総天然色、明朗痛快娯楽時代劇だったが、添え物的に白黒のリアルな現代ドラマをみせられ強烈な印象となった記憶がある。それにあの月光仮面の大村文武が登場している。込み入った話の筋は理解できなかったかもしれないが、リアリズムというものも意外に、子どもにも楽しめる作品だった。警視庁に電話がなって、捜査員が受話器をとる。「なに!女性のバラバラ死体!」と、いった調子で話が展開していく。全25本あるそうだが、昭和30年の「終電車の死美人」を第1回とするかどうかは、研究者によって異なるという。昭和31年作品は「逃亡五分前」「魔の最終列車」「追跡七十三時間」、昭和32年作品は「白昼魔」「上野発五時三五分」「夜の野獣」、昭和33年作品は「七人の追跡者」「魔の伝言板」、昭和34年作品は「顔のない女」「一〇八号車」「遺留品なし」、昭和35年作品は「深夜便一三〇号車」「血液型の秘密」「聞き込み」、昭和36年作品は「不在証明(ありばい)」「十五才の女」「十二人の刑事」、昭和37年作品は「謎の赤電話」「十九号埋立地」、昭和38年作品は「ウラ付け捜査」「全国縦断捜査」「十代の足どり」、昭和39年作品は「自供」「行方不明」。  メンバーは「七人の刑事」のような固定制ではなく、毎回異なっている。堀雄二、神田隆、花沢徳衛、中山昭二、波島進、宇佐美諄、伊藤久哉、松本克平、福原秀雄、曽根秀介、菅沼正、外野村晋、関山耕司、南原伸二(南原宏治)、今井健二ら。下の写真の俳優すべて知っているかたは相当なマニアですね。

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左上より:佐原広二、山本麟一、須藤健、千葉真一、花沢徳衛、堀雄二

右上より:神田隆、南広、中山昭二、波島進、大村文武、石原房太郎

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コメント

警視庁物語・七人の刑事の情報有り難うございます。
私は堀雄二の三男で光昭と言います。
私も役者をやっておりますが、七人の刑事のVTRが一本しか有りませんでした。
しかし今回CATVで警視庁物語があるのを知って
DVDに撮っております。
父の懐かしい顔が嬉しいです。

警視庁物語が始まったのは私が生まれた昭和30年
で、好く父が話してくれました。

父が他界したのが、昭和54年6月19日ですので
私も間もなく父の歳を越えてしまいますが今でも若い頃の父の顔を見る事が出来るのは有り難いと思っております。

写真の方々も我が家に良く来ておりました。
これからも懐かしい事お願いいたします。

明智小五郎さんからおたよりをいただき嬉しく思っています。今年は松本清張生誕100年でドラマが多数リメイクされているようですが、すべては昭和33年の映画「点と線」(東映)が原点のようです。お父様の堀雄二さんも捜査第二課長として出演されています。当時は南広さんがニューフェースとして人気がありました。あれから半世紀がたちます。東映といえば時代劇というイメージが強かったけれど、「警視庁物語」のシリアスな作品は今から考えると、サスペンスドラマの金字塔ではなかったか。そして堀雄二さんというスター級の俳優の存在感は大きかったといえます。

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