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2008年2月24日 (日)

蛇信仰と女性

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  タロット・ガーデンの彫刻 ガラビッチョ(イタリア)

   古代社会においては、蛇は死者礼拝と結びついて霊獣とみなされる。古代エジプトでは、蛇のヒエログリフは女神の象徴とされる。ギリシアのクノッソスからも「蛇をもつ女神」が出土されている。また蛇は定期的に脱皮を繰り返すことから、人類の「生、死、再生」の象徴であるとされる。とくに女性は月経を迎えると、古くなった子宮の層を剥がす。すなわち、女性は、月経によって新しい女に生まれ変わる。蛇には永遠性を象徴する神聖な生き物であるという信仰が生まれた。

    ニキ・ド・サンファール(1930-2002)というフランス生れの女性芸術家は人生の岐路に立った時、人生の指針としてタロットカードに力を借りていた。イタリアのトスカーナ地方のガラビッチョにある「タロット・ガーデン」には、ニキが20年の歳月をかけて制作したタロットカードのシンボルをモチーフとした彫刻作品が並んでいる。そこを訪れた人々は女性ばかりでなく、男性や子供から老人まで誰もが理屈ぬきに元気のパワーをもらうという。ニキ・ド・サンファールは動く彫刻で知られるジャン・ティンゲリー(1925-1991)と知り合い、1961年、絵の具を仕込んだ銃でカンヴァスを撃つという「射撃絵画」によってヌーヴォー・レアリスムの一員として知られるようになった。画像作品は、女性器から人々が入ってゆくという巨大な女性像のオブジェで、女性には蛇が絡み付いている。カラフルな色彩のユニークな作品は多くの人々に親しまれている。とくに胎内回帰願望の方にオススメである。

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