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2008年2月 9日 (土)

延辺の朝鮮族

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   吉林省東南部に位置する延辺朝鮮族自治州に居住する朝鮮族は郷土の息吹に満ち溢れた民族で、衣・食・住・移動にも独特の風格がある。家屋は木造の枠の上に稲藁を葺いて造る。上着に襟とボタンがなく、長い布帯で結うことは衣服の特徴である。すもう、板飛び、ぶらんこなどは人気のある大衆スポーツである。とくに朝鮮族特有の砧打ち、あやまき(砧で布を打つとき、その布を巻きつける棒)を使っての洗濯は有名である。

   朝鮮族の女性は大部分、洗濯を川べりに行ってする。延辺にはいたるところ多くの小川が流れていて、川べりの石は天然の洗濯台となっている。女性は春から秋までテヤ(大きく平らな鉢)に洗濯物を入れて頭にのせ、手に洗濯棒を持ち、川べりに出むいて洗濯をする。

   朝鮮族は毎年、仲秋前後に、女性たちがふとん皮や着物を洗ってノリをつけ乾したのちに、それを長方形になるように何度もたたんで砧石の上において砧で打つ風習がある。砧石は長さ50センチ、幅22センチ、厚さ17センチくらいの堅い木または石で作るのだが、表面をなめらかにし、重さを減らすため、下に広い溝を横に掘る。砧棒は洗濯棒と似ているが、固い木でつるつるに作る。

   「砧」は多く夜にやる。女性たちが昼には服やふとんをほぐして洗い乾かしたりするのに忙しく、夜はひまな時間があるからである。砧を打つには夜がいちばんよいチャンスである。砧は生地にしわがなくなり、つやがでるまで打つ。砧を打つとき、二人がむかいあって交互に打つこともあり、一人が片手あるいは両手で打ったりする。若い女や少女が向かいあって、坐り打つときは、打つ技をたいへん重視する。強くまた弱く、早くまたゆっくりと打つのは、あたかも太鼓を打つかのようにリズミカルである。秋の夜、朝鮮族が住む村にはいると、リズムにのって打つ砧の音を聞くことができる。

    朝鮮族は「あやまき」で砧を打つ。生地を洗って晒したのちに打つのである。つまり麻や絹を灰に浸して煮て洗い、それを晒して白くしたのちに、のりをし砧を打つのである。昔は石けんのように垢をとるものがなかったので、生地を洗って晒すときに木炭の水を多く使った。その方法は次のようである。カマドを用意し、底に稲わらやアシで編んだ敷物を敷く。その上に灰を入れ、まんべんなく水を注ぐ。すると濃い褐色の灰汁がカメの底から出て、下に置いた素焼きのたらい状の器にたまる。その灰汁を釜に入れ洗濯物を入れてひとしきり煮てから川べりに行ってすすぎ、日に晒してからのりをつける。その次にあやまきをする段取りになる。あやまきをする生地がまだ乾いていないので、直接長方形に折りたたんで砧石の上に置いて打つのでなく、生地を広げて、あやまきにしっかりと巻きつけてから、それを砧石の上に置き、二人の女性が向かいあってそれぞれ片手であやまきの端を握って次々と転がしながら、もう一方の手に棒を手にして交互にたたく。(参考:「中国の朝鮮族」むくげの会)

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