挂甲の武人(埴輪)
群馬県太田市強戸成塚出土
群馬 相川考古館蔵
5世紀ごろ、騎馬戦に適した武具として大陸よりもたらされた挂甲(けいこう)という鎧をつけている。右袵重ねで、衝角付き冑には頬当てと錣が付いている。両手には甲当ての上に鞆を結んで左手には弓を持ち、剣に右手をかけている。埴輪作者の関心はもっぱらこれらの武具にあり、挂甲の小札は刻線で、冑の鋲留は浮文で詳細にあらわされている。新式武具の威力に感銘したためだろうか。頬当ての間から見える武人の顔は、古墳時代後半の一般的な表現である。
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