天明の美人画家清長
鳥居清長「つらら取り」 天明6年
雪に覆われた朝、振袖の若い2人の女が庭に立っている。1人は長い煙管を手にして軒端のつららをたたき落している。他の1人は雪をかぶった庭の梅の花を摘み取っている。何れも吉原の芸者で、遊里の朝の景色であろうか。
鳥居清長(1752-1815)は江戸木材町1丁目で生まれた。父は書肆を営む白子屋市兵衛といい、家業の関係から浮世絵版画や草双紙・絵本などを目にすることが多く、幼くして鳥居清満に弟子入りする。明和7年師より清長の名を許され、一枚ものの芝居絵の何枚かを売り出した。天明元年には健康的で明るい、流麗な線描を主体とする清長独特の画風を確立し、歌麿が世に出るまで、浮世絵の世界の第一人者であった。
« 安土城の石垣と穴太衆 | トップページ | 法隆寺九面観音像 »
先生、こんばんは。おさむうございます。
東京で雪が積もった時に、おじさんとキャバクラ嬢達が雪合戦をしたそうですね。本当かなあ?
投稿: さぶろた | 2008年2月14日 (木) 20時11分
いつも楽しいコメントありがとうございます。このブログは季節感が少ないので、雪の吉原という江戸情緒を楽しんでみました。
投稿: ケペル | 2008年2月14日 (木) 21時37分