いま韓国に日流の風
いま韓国の大型書店では日本作家のコーナーが別途に用意されているほど人気があるという。村上春樹、村上龍、江國香織、奥田英朗、金城一紀、片山恭一。この現象は、何年か前から少しずつ勢いを強めていたが、今年もさらに「日流」の風は吹くだろう。
韓流と日流の最大の違いは、世代の差である。日本における韓流が中高年層を対象に広まったが、日流は韓国の若い世代に広まっていることだ。この日流を韓国映画界が見逃すはずがない。日本の小説や漫画を続々と映画・ドラマ化されている。
昨年人気を呼んだ新人キム・アジュンの映画「美女はつらいの」(2006)は、鈴木由美子の漫画「カンナさん大成功です」をモチーフにしている。中韓合作で大ヒットしたアンディ・ラウ主演「墨攻」(2006)も森秀樹の漫画を基礎としたものだ。
チェ・ミンシク主演の「オールドボーイ」(2003)が峰岸信明の漫画を原作にしているということは広く知られていたが、いまではもはや日本原作の作品を数えあげるときりがないほどだ。龍居由佳里「愛なんかいらない」(ムン・グニョン主演)、「世界の中心で愛をさけぶ」(片山恭一原作、長澤まさみ主演)→「波浪注意報」(ソン・ヘギョ主演)、野沢尚「恋愛時代」(ソン・イェジン主演)、渡辺淳一「雲の階段」(ハン・ジへ主演)、唯川恵「肩ごしの恋人」(イ・ミヨン、イ・テラン主演)などなど。「私の頭の中の消しゴム」(チョン・ウソン、ソン・イェジン主演)の場合、日本のドラマ「Pure Soul 君が僕を忘れても」(永作博美主演)をリメイクして、日本に逆輸入してヒットしたケースである。狙われるのは新作ばかりではない。山崎豊子の「白い巨塔」というかつての名作まで韓国でリメイクされた。そのほか、鎌田敏夫「29歳のクリスマス」→映画「シングルス」(チャン・ジニョン主演)、「フライ、ダデイ、フライ」(金城一紀原作、岡田准一主演)」→映画「フライ・ダデイ」(イ・ジュンギ主演)、末次由紀・漫画「エデンの花」→ドラマ「ある素敵な日」(コン・ユ主演)、斉藤ひろし「シャ乱Q演歌の花道」→映画「覆面ダルホ」(チャ・テヒョン主演)などなど。
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