心の窓にともし火を
作詞家・横井弘は昭和21年に復員した。当時18歳だった。疎開先の下諏訪霧ヶ峰八島高原でアザミの花に自分の理想の女性像をだぶらせて「あざみの歌」という詩を作った。昭和25年からNHKのラジオ歌謡に流れ、伊藤久男の「あざみの歌」は知られるようになった。
その後、横井弘は作詞家として、三橋美智也「哀愁列車」「達者でな」、仲宗根美樹「川は流れる」、倍賞千恵子「下町の太陽」「さよならはダンスの後に」、中村晃子「虹色の湖」、千昌夫「夕焼け雲」など数多くの歌謡曲を作詞した。
横井弘の作詞で中田喜直作曲の「心の窓にともし火を」(昭和35年)は、歌ごえ喫茶で広まり、のちにザ・ピーナッツもリリースして、音楽の教科書にものるようになった。
いじわる木枯らし吹きつける
古いセーター ぼろシューズ
泣けてくるよな 夜だけど
ほっぺをよせて ともしましょう
心の窓にともしびを ホラ
えくぼが浮んでくるでしょう
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