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2007年10月27日 (土)

日米開戦とジーン・アーサー

    昭和15年8月、東京の8人の若き小説家たちが「青年芸術派」を結成した。野口冨士男、井上立士、牧屋善三、南川潤、十返肇、田宮虎彦、青山光二、船山馨である。青年芸術派が昭和文学史に残した足跡は小さなものであるかも知れないが、時局の国策文学的雰囲気に抵抗しようとしていたことがうかがわれる。まさに日米開戦の直前のことである。野口冨士男(1911-1993)が毎日新聞に寄せたエッセイにその当時の思い出を書いていたことを記憶する。

    昭和16年の晩秋、野口冨士男は映画「スミス都へ行く」を見に行った。すでに政府は前年にアメリカ映画の輸入禁止を発表していた。もうこれでアメリカ映画は観れなくなる。野口は、最後の思い出にジーン・アーサー(1908-1991)を一目みておきたかった。当時、ジーン・アーサーは巨匠フランク・キャプラー監督作品「オペラハット」「我が家の楽園」に主演し、まさにアメリカを象徴するトップ女優だった。この「スミス都へ行く」を見てまもなく、12月8日、太平洋戦争が起こった。

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