咲子さんちょっと
「おおい、居ないか、ちょっと来てみい」
高太郎が呼んでいる。何でも呼びつけるのが高太郎の癖である。
*
中島さと子の原作「咲子さんちょっと」(嫁に贈る手紙)のドラマ化が江利チエミ主演で実現したのは昭和36年のことであった。
昭和30年代、歌手江利チエミは「サザエさん」のような庶民的なキャラクターでホームドラマには欠かせない女優でもあった。昭和36年から40年まで断続的に制作された「咲子さんちょっと」はテレビ初期の人気番組。新妻の咲子(江利チエミ)、作曲家の夫の京太郎(小泉博)、京太郎の父・高太郎(伊志井寛)、規子(葦原邦子)らの暖かい人間関係を描く。主題歌「咲子さんちょっと」や劇中歌の神津善行の「新妻に捧げる歌」もヒツトした。
原作者の中島さと子(1904-1974)の夫は「日の丸旗之助」で有名な漫画家の中島菊夫(画像1897-1962)であり、長男の中島靖侃はSFマガジンの表紙イラストレーターとして知られている。咲子さんのモデルは、中島和子。
咲子さんちょっと
作詞:宮田達男、曲:神津善行
ちょっと ちょっと来て
ちょっと 待って
ハイ ハイ
ハイハイハイハイ
ハイハイハイハイ
目がまわる
ある日ある時 日が暮れて
甘く明るい 窓あかり
ちょっぴりおセンチ ああ……
ちょっとふくれた 花嫁さん
ワン トゥー スリー フォー
アッハッ ハヒフヘホホホー
アッハッ ハヒフヘホホホー
ちゃっかり笑った 咲子さん
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