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2007年9月23日 (日)

岩谷松平と天狗煙草

   「花は霧島、煙草は国分」と歌われるように、煙草は薩摩の特産品の一つとして江戸時代から知られていた。明治の煙草王・岩谷松平(1849-1920)は嘉永2年、岩谷卯之助の二男として薩摩の川内市に生まれた。明治10年の西南戦争で家屋を焼かれたため上京。明治11年、銀座3丁目に「薩摩屋」を構え、呉服反物や薩摩の特産品を販売する。キセルで煙草を吸っていた時代から紙巻煙草が流行りだしたのを機に、明治17年頃からたばこ製造を始め、口付紙巻たばこ「天狗たばこ」を発売し、店名も「天狗屋」と号するようになった。日清戦争以後、派手な宣伝で栄えた。たばこ名も天狗にこだわり、岩谷天狗、白天狗、赤天狗、青天狗、黒天狗、銀天狗、金天狗、小天狗、中天狗、大天狗、日の出天狗、月天狗、陸軍天狗、海軍天狗、義兵天狗、征清天狗、日本天狗、愛国天狗、国益天狗、輸入退治天狗、日英同盟天狗、ベルリ天狗、御慶天狗、鷹天狗、木の葉天狗、強天狗、丁天狗、丙天狗、甲天狗があった。

   岩谷松平は、服部金太郎(1860-1934)と共に長者番付のトップを競い、広大な敷地にある御殿に住み、20数人の愛人を囲い、男女21人の子供がいるという日本一の大家族であった。

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