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2007年9月 2日 (日)

ニューオーリンズと神戸

   アメリカ合衆国ルイジアナ州の都市ニューオーリンズと神戸とをつなぐ2人の日本人がいた。井田一郎(1894-1972)と服部一三(はっとりいちぞう、1851-1929)である。ニューオーリンズはジャズの発祥地として知られるが日本では神戸がその発祥地 !?といわれる。

   井田一郎は大正10年、東儀鉄三郎の誘いで宝塚少女歌劇団のオーケストラの一員となり、ショウの合間にジャズを演奏した。大正12年4月、わが国最初のジャズバンド「井田一郎とラッフィング・スターズ」を結成(井田一郎・高見友祥、山田敬一、岩波桃太郎の4人)。京阪神のホテルでダンスパーティを開催していた「踊華クラブ」「トロッター倶楽部」で演奏していた。

   服部一三は明治17年に文部省督学局の使節として、ニューオーリンズ万国工業綿花博覧会に派遣された。それに新聞記者として取材していたのがラフカディオ・ハーン(1850-1904)だった。ハーンは日本の展示に多いに興味をそそられ、会場に足繁く通うようになり、服部とも親しくなる。ハーンは「古事記」とギリシア神話との共通性にも惹かれて、明治23年来日する。その前年の明治22年には、イギリスからリチャード・ゴードン・スミス(1858-1918)が来日していた。ゴードン・スミスは、神戸に住んで、大英博物館の依頼で標本を集めたり、「日本怪談集」を収集した。服部は明治33年から大正5年まで兵庫県知事をしていたのでスミスとも親しくなる。ハーンとスミスとは面識はなかったが、二人の共通の友として服部から情報を得ていたらしい。服部一三や井田一郎は神戸とニューオーリンズを繋ぐ架け橋となっていたのである。

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「日本史」カテゴリの記事

コメント

井田一郎といえば、二村定一のジャズ・ソングが浮かぶ。今度、『私の青空 二村定一』が刊行されるとのことだ。著者は菊池清麿。日本ジャズ史のHPでも知られる。エノケンジャズとの関係?。その後半生の凋落が面白そうだ。

『評伝服部良一 日本ジャズ&ポップ史』が彩流社から発売。書き手は菊池清麿。日米ジャズ史もあり、楽しみだ。

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