« 過庭の訓(かていのおしえ) | トップページ | 教皇は太陽、皇帝は月 »
美空ひばりは、いつものようにステージに立った。幕が上がり、伴奏が流れた。ところが、歌いだしの歌詞がどうしても思い出せない。ひばりは「えーっと、一番の歌詞、一番、いちばん、イチバン…」と心の中で念じた。すると、突如、思い出した。
一番 乗りをやるんだと
力んで 死んだ 戦友の
遺骨を抱いて 今入る
シンガポールの 街の朝
「戦友の遺骨を抱いて」(昭和18年)は、陸軍主計軍曹だった達原実(1918年生)が陣中新聞に詩を発表し、それに松井孝造が曲をつけ、南西艦隊軍楽隊のコンクールで当選した歌。戦後になっても、多くの歌手によって歌い継がれている。
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
この情報を登録する
内容:
コメント