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2007年7月26日 (木)

サラ・ティーズデールと冬のソナタ

   20世紀はじめのアメリカの女流詩人サラ・ティーズデール(1884-1933)の名前は日本でも知られるようになった。自然を愛し、感情をロマンチックに表現したサラの詩は「チョッサラン」(私の初恋)と英語、韓国語、日本語経由で、冬のソナタのモチーフである「それでも私の初恋が、また私を呼んだらどうしましょう?」という詩の一節で、すっかりポピュラーとなって多くのブログでも取り上げられている。もともとは1917年に発表した詩集「ラブソング」の「ザ・フライト」という詩。翌年には詩の部門のピュリッツァー賞を受賞している。

    セーラ・ティーズデール。ミズーリ州セントルイス生まれ。C・ロセッタの影響を受ける。実業家と結婚したが、後に離婚。繊細な感受性の持ち主で、晩年は生への恐怖と情熱の間でさまよい、悩み、自らの命を絶った。代表作に「ドゥーズに寄せるソネット」(1907年)「トロイのヘレン」(1911年)「愛の歌」(1917年)「奇妙な勝利」(1933年)がある。

   冬のソナタ第13話「追憶」。ピアノの蓋をそっと開けて「初めて」を弾き始めるミニョン(ぺ・ヨンジュン)。同じころ高校の恩師(チョン・ウォンジュン)に結婚式の招待状を渡すため、ユジン(チェ・ジウ)は春川を訪れた。放送部に顔を出し、後輩のひとりが朗読する「初恋の詩」に思わず涙する。

      チョッサラン(私の初恋)

  どうか美しい色の目で振り返って

  ここにいる私を見つけてください

  あなたの愛で私を奮い立たせてください

  ツバメを運ぶそよ風のように

  太陽のように

  嵐のように

  私たちをどうか遠くへ運んでください

  それでも私の初恋が

  また私を呼んだら

  どうしたらいい?

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