レクラム生誕200年
今日はドイツの出版業者アントン・フィリップ・レクラム(1807-1896)の生誕200年にあたる。レクラムは1807年7月28日ドイツで生まれた。1828年、21歳のレクラムは父親から3000ターラーを借りて、読書室のある貸本店、ライプチヒにある「文芸館」を買い入れる。同年、彼は「文芸出版社」を設立し、9年後にこれを「フィリップ・レクラム」と改名する。
ニーチェがショーペンハウエルの「意思と表象との世界」を読んでいた2年後にあたる、1867年、同じライプチヒでレクラム60歳のとき、古典文学書の版権が著者の死後30年で自由となるようになり、息子のハインリヒ・H・レクラム(1840-1920)とともにレクラム文庫を創刊した。星一つ40ペニヒ、その頃の相場で20銭という廉価版の小型書籍を刊行し、世界の文学書を網羅して、大いに読者の人気を博した。
レクラム文庫最初の10冊は以下のとおり。
ゲーテ「ファウスト第一部」
ゲーテ「ファウスト第二部」
レッシング「賢者ナータン」
ケルネル「剣と琴」
シェークスピア「ロミオとジュリエット」
ミュルネル「罪」
ハウフ「美術橋上の乞食乙女(ラウラの絵姿)」
クライスト「ミヒャエル・コールハウス」
シェークスピア「ユーリウス・ツェーザル」
レッシング「ミンナ・フォン・バルンヘルム」
わが国では岩波茂雄が昭和2年「岩波文庫」を創刊。ドイツのレクラム文庫を範として星一つ20銭とした。(参考:萩谷朴「歴史366日、今日はどんな日」新潮社)

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