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2007年6月25日 (月)

ケンケンとレモンちゃん

   ケンケンとは見城美枝子、レモンちゃんとは落合恵子である。現在もご活躍であるが、若い頃、愛川欽也と組んでDJとして人気のあった二人だ。ただし見城はTBSラジオ(JOKR)、落合は文化放送(JOQR)、ライバル関係なのだ。「それゆけ歌謡曲」で見城美枝子とコンビを組んでいた愛川によれば、自局のコールサインJOKRを二度もJOQRと間違えて言ってしまったというエピソードは有名。

ちょうど、入社して半年めのころだった。アナウンスブースで私はキュー(合図)が来るのを待っていた。「見城さん、いいですか、まちがえないでくださいネ、キューが出たら、JOKRとコールサインを言ってください。Qが出たら、ネッ」とガラスの向こうからミキサーの人がイアフォンを通じて言ってきた。「ハイ、Qが出たらJOKR、ですネ、わかりました」

トークバックのボタンを押して私は考える。私のコールサインで電源切替えをするそうで、私はラジオのコマーシャルを聞きながら、じっと、アナウンスする瞬間を待っていた。

「見城さん、Qが出たらJOKR、ネッ」念を押すようなミキサーの声に私は単純に反応してしまったらしい。Qが来た。ソレッ、「JOQR」!(「女の日曜日」文化出版局、昭和51年)

   見城美枝子は昭和21年1月26日生まれ。群馬県館林市出身。昭和43年、早稲田大学を卒業するとTBSに入社し、アナウンサーとなる。落合恵子は昭和20年1月15日生まれ。栃木県宇都宮市出身。明治大学卒業後、文化放送にアナウンサーとして入社。雑誌に詩、エッセーを発表し、「スプーン一杯の幸せ」はベストセラーとなり、昭和50年には桜田淳子主演の同名の映画にもかかわっている。その後、小説なども出したが、昭和51年の児童書籍専門店「クレヨンハウス」が成功する。

   見城美枝子の「女の日曜日」と落合恵子の「スプーン一杯の幸せ」の両書は似通っている。二人の写真を豊富に載せ、「恋」「結婚」「旅」「幸福」などのエッセー、詩がある。「スプーン一杯の幸せ」の初出は小学館の雑誌「女性セブン」などであろう。1970年代の香りが漂っている。そして2000年代、大学教授、女性実業家として活躍の二人のサクセス・ストーリーに注目していきたい。

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