アートと人が近い韓国
ユジン(チェ・ジゥ)はポラリスという小さな設計事務所で働いている。仕事でマルシアン事務所応接室で新理事を待つユジンの前に現れたのは、あの10年前に亡くなったチュンサンそっくりの男性、ミニョン(ぺ・ヨンジュン)った。
おなじみの「冬のソナタ」の第3話「運命の人」の一シーン。ところで、マルシアンの室内を飾るアートに現代韓国美術の水準の高さを感じたのはケペルだけだろうか。また「春のワルツ」における原色を中心とした色彩の美を感じた。ユン・ソクホ監督は色彩の魔術師といえる映像作家だが、日本では本当の韓国現代美術にふれる機会はまだまだ少ないように思う。韓国のステキと出会う「スッカラ」雑誌8月号は「韓国のミュージアムへようこそ」という韓国美術館の特集をしている。
サムスン美術館リウム、国立現代美術館、ソウル市立美術館、梨花女子大学校博物館、徳寿宮美術館、国立中央博物館、化粧博物館と7つの美術館を大きくとりあげている。そのほか野外ギャラリーの駱山プロジェクトやカフェ・レストランが入った複合文化空間としてパク・ソニン(韓国芸術総合学校大学院生徒)オススメミュージアムは、KIMIアートギャラリー、ギャラリースケープ、トランクギャラリー。
国立現代美術館学芸員のキム・ダルチンは「古美術や東洋画から現代美術まで、展示内容は多種多様。展覧会をめぐると、韓国では日本に比べて現代美術に親しんでいる印象を受ける」と語る。そして「アートと人びとの間の距離がずいぶん近くなったのを感じる」とある。「冬のソナタ」「春のワルツ」を生んだ韓国ドラマ界には1980年代から多様化してきた韓国芸術文化(美術・音楽ほか)が背景にあり、ポップアートからの影響も大きく見られるとケペルは分析する。
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